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ノミダニについてQ&A

Q・マダニの駆除ですが、スポットタイプとチュアブルどちらが効果的ですか?また、フィラリアとマダニの両方ができるものは、どうですか?オールインワンも、分割してあげても良いのでしょうか?

A・専門家の回答

チュアブルでもスポットタイプでも、効果は変わりません。

まれにある薬剤に対して耐候性をもつマダニもいるので、その場合はいくつかの薬剤をかえてつかってみるしかないと思います。

オールインワンでも効果は変わりないですし、分割も大丈夫ですが、分割した場合は薬用量に満たしているか気をつけて使ってください。

Q・体重は5.2㎏と4.6kgの犬に、ネクスガード28mg(4kg~10kg)6チュアブルを分けて与えるのは効果がありますか?

A・専門家の回答

ネクスガードチュアブルを分割して与えたいとのことですが、分割して与えることは、可能です。可能ですが、あまりおすすめしません。

理由は、うまく分割できないと、容量に偏りがでて、あげすぎたり、足りなさすぎたりするからです。28mgのチュアブルを半分にすると、14mgとなり、これは、2kg~5kgの子にちょうどいい量となります。同じように、Lのチュアブルを半分にすると、68mgから34mgとなり、5kgから12kgの子にちょうどいい量となります。

28mgのチュアブルを半分にすると、2kg~5kgの子によい量となりますが、5.2kgの子には少し足りません。半分に割って大きい方をあげれば足りると思いますが、今度は、4.6kgの子に足りるかどうかは微妙なところになってしまいます。

ネクスガードLサイズを半分にすると、5kgー12kgの子にちょうどよい量となるので、あげすぎてしまう可能性が高いです。三等分した場合、3.3kg~8kgの子にちょうどよい量となるので、うまく三等分できる場合は、三等分していただいた方が、ちょうど良いと思います。

三等分は難しいので、グラムをはかるか、28mgのチュアブルを1個ずつあげていただいたほうが確実だとは思います。このような理由から、分割せず、28mgのチュアブルを一個ずつあげるのが良いと思います。

もし、厳密に分割して、うまくあげれるようでしたら、分割してあげても大丈夫です。あげすぎは、副作用のリスクがあがり、少なすぎは、効果が出ないです。ご注意ください。

Q・レボリューション中型犬用を成猫2頭(4.5kg、3.5kg)に半分ずつ分けて使用しても大丈夫でしょうか。

A・専門家の回答

レボリューションの犬用と猫用では、薬の「成分」は同じですが、「濃度」が違います。

レボリューションは、体の皮脂によって全身に行き渡るようにつくられています。ここで注意すべきなのは、わんちゃんのほうが体の皮脂が多く、ねこちゃんよりも簡単に全身にお薬が行き渡るという点です。わんちゃん用のものをねこちゃんにつかった場合、猫ちゃんの体の皮脂が少ないために、わんちゃん用のを使ってしまうと、全身にお薬が行き渡らず、うまく効果が出なかったり、皮膚の一部分で、効果が強く出過ぎてしまって、赤く腫れてしまったり、刺激が強く出てしまったりする可能性があります。

また、分けることで、うまく量が調節出来なかった場合、たくさんつけすぎてしまい、薬用量オーバーになってしまう可能性もあります。これらの理由から、猫ちゃん用のレボリューションを使われるほうが良いです。余分に費用がかかってしまうかもしれませんが、猫ちゃん用のレボリューションを購入してください。

Q・4ヶ月の赤ちゃん猫2匹にブロードラインを投与しました。耳ダニを駆除するにはレボリューションがいいと聞いたのですが、レボリューション投与にはきっちり1か月待たないといけないでしょうか。

A・専門家の回答

ブロードラインには、ミミダニを予防する効果はなく、その場合は、おっしゃるように、レボリューションがミミダニに効果があるので、ミミがかゆそうな子は、レボリューションを使うといいと思います。

ただ、ブロードラインをすでに投与している場合、レボリューションを待たずに投与すると、効果が減少したり、副作用が強く出たりする可能性があります。ただし、そのような報告は、私自身は知りません。

ブロードライン自体、新しい予防薬ですので、ブロードラインとレボリューションを併用したときの有害事象などの報告は、あるのであれば、これから数年後に出そろってくるものだからです。可能性のお話になりますが、ブロードラインに含まれるエプリノメクチンという成分と、レボリューションに含まれるセラメクチンという成分は、おなじ、アベルメクチン系の駆虫薬です。同じ種類ということは、完全に同じ薬でないにしろ、副作用は同じところに出る可能性があります。

たとえば、下痢や嘔吐などが出たり、湿疹が強く出たりする可能性があります。また、同じ部位に作用する薬は、競合的に作用して、お互いの作用を弱めてしまう可能性があります。明確に、ブロードラインと、レボリューションを併用してはいけないという根拠はないですが、子猫ちゃんはまだ体の免疫も強くなく、体調を崩すと、簡単に命に関わってくることもありますので、しっかり1ヶ月待たれることをおすすめします。

それから、レボリューションを投与しても、耳のよごれが治らない可能性もあります。その場合、他の原因も考えられますので、しっかり治療するのであれば、できれば動物病院さんにみせにいくと良いかと思います。

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