心臓についてQ&A
Q:先日、12歳のダックスの咳がきに、動物病院でレントゲンと血液検査をしました。レントゲンでは心臓が肥大しているとの事。血液検査は異常無しでした。
ジゴキシンとアデカットというお薬を処方されましたが、これに代わるお薬がこちらのサイトにあったら教えて頂きたいです。
A:専門家の回答
ジゴキシンに変わる薬は申し訳ありませんが、ぺっとくすりには取扱がありません。アデカットに対しては、同種の薬があります。
①フォルテコール
②エナカルド錠ジェネリックエナラプリル
どちらも、0.25~0.5mg/kgで、1日1回から開始します。なので、例えば、4kgであれば、1-2mg/kgなので、2.5mg錠を1日1回、1回1/2錠となります。
いくつか薬があるのは、合う合わないがあり、まれに食欲が落ちたりする場合があるので、その場合は、薬の変更が必要です。ぺっとくすりではこの2種類の取扱があるので、ためしてみてください。
ジゴキシンに関しては、正直現在の獣医療ではほとんど使用されていない薬です。ジゴキシンに変わる薬として、ピモベンダンというお薬が登場したためです。
何か、治療戦略があって特別使用している可能性があるので、ピモベンダンに変更することをすぐにはおすすめしませんが、一度、診断名をかかりつけに聞いて、しっかり診断名がはっきりしていなくて薬を処方されている、またはどのような効果を考えて、あえてピモベンダンのかわりにジゴキシンを使用しているのかの説明がないのであれば、薬を変更したほうがいいと思います。
ここからは、私は実際に診察していないので推測ですが、わんちゃんの心臓病の多くは、僧帽弁閉鎖不全症という病気なので、おそらくお客様のわんちゃんも普通はそれなのかと思います。
僧帽弁閉鎖不全症になると、弁がうまく働かないので、血液が心臓内で逆流し、心臓に血液が鬱滞することで、心臓の拡大が起こります。そうすると、レントゲン上で、心臓の拡大が検出され、心臓の上にある気管支が圧迫されることで咳が起こります。
その場合の治療は、第一選択としてピモベンダンという薬を使います。心臓の働きを改善して、心臓の負担を軽減する効果があり、長期的な治療効果がはっきり証明されている薬です。 ジゴキシンは、ピモベンダンが登場する前に使用されてきた薬ですが、こちらも心臓の働きを改善する薬ですが、心臓の収縮を強く増強させるため、無理矢理心臓を強く動かす作用が強く、長期的には、心臓への負担が逆に強くなると考えられてきています。
不整脈等があるなど、一部ではまだ使用されますが、レアケースに限られています。
なので、きっちり診断と治療方針のうえで使用されているかが心配ですが、理由があっての使用であれば、問題ないと思います。
エナカルド錠ジェネリックエナラプリルフォルテコール
Q:心臓の雑音が多少あって、心臓のお薬を飲んでいますが、レボリューション使用に問題はありませんか?
A:専門家の回答
心臓病と、レボリューションは関連性がないので、問題ありません。
レボリューションを垂らして、わんちゃんが気にするようであれば、薬があっていないので、変更が必要です。特に、何も問題がなければ、使用しつづけていただいて大丈夫です。
フィラリアの予防を久しぶりに始める際は、感染がないかの検査が必要なので、まだの場合は、病院にかかってください。
レボリューション
Q:三尖弁閉鎖不全症を治療したいですが、ペットくすりさんで扱いのある心臓薬がありあすか。
A:専門家の回答
僧帽弁閉鎖不全症の第一選択薬はピモベンタン(有効成分名)です。
ピモベンダンの商品名は、セーフハートチュアブルと、ヴェトメディンです。どちらも成分が同じなので、効果も同じですが、ジェネリックである、セーフハートチュアブルのほうが安いです。どちらもぺっとくすりさんで購入できます。
ピモベンダンの使用量ですが、0.25mg/kg を1日に2回です。使用のタイミングは、獣医師に相談された方がいいと思います。また、心臓病が進行してくると他の薬(エナカルドなど)も併用します。早期に併用をすると、保持しているカードを無造作に斬っていくようなもので、使用しはじめるタイミングや、併用のタイミングはとても需要なので、お気をつけください、心臓病が悪化すると、肺水腫が起こり、呼吸ができなくなってしまいます。
恐ろしいことをいうようですが、わんちゃんのために、是非定期的に獣医師の診察をうけてください。よろしくお願いします。