夏場だけでなく、一年中ノミやダニは繁殖します
ノミは犬だけでなく、人間にも寄生する最も一般的な寄生虫です。世界中で多くの種類が生息していますが、日本の場合、犬の体に寄生するのはネコノミと言われるノミが多いようです。
一方、ダニの主な種類には、アカラスを引き起こすニキビダニの他、ツメダニ、マダニなどがあげられます。ノミもダニも、好物は動物の血液です。体に寄生して吸血するだけでなく、病原体などを媒介して犬の体に影響を与えます。
では、ノミやダニに寄生されないためにはどうしたらいいのでしょうか。
ノミは室内・室外どちらでも生息しています。室内ならば部屋の隅や家具下などの湿ったところ、じゅうたん、ソファーやベットなどに多く潜んでいます。室外なら草むらや緑の下など、やはり暗く湿った場所に多くみられます。
ダニも草むらなどに潜んでいるため、散歩中に感染する可能性が高いといえます。草むらの匂いを嗅ぐのが好きな犬は多いですが、場所によっては止めることも必要でしょう。
ノミやダニは暖かくなると活発になり、春から夏にかけて多く繁殖します。しかし、その時期だけ気を付ければいいわけではありません。冬場も室内の温度が暖かく保たれている環境下では、繁殖しています。だからダニ対策は一年を通して行う必要があります。散歩から帰ってきたらブラッシングをこまめに行う、定期的にシャンプーをする、犬が過ごしている環境を清潔に保つなど、日ごろから心がけておくことが予防対策になります。動物病院でノミダニ予防薬をもらったり、防虫成分が入ったシャンプーなどを利用してみてもよいでしょう。感染後に薬用シャンプーを使うと合わない場合は悪化させる原因になります。
ノミやダニはとても小さいので、愛犬に寄生しても見つけにくいものです。感染するとどんどん増殖して、最初は一部分だけだったのに、やがて全身に影響をおよぼす恐れもあります。早めに対処してあげましょう。